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部下に同じミスを二度とさせない方法

上司は部下のためにいる

上司は部下のためにいる

 

部下に同じ失敗を繰り返させない仕組み

失敗を注意しても進歩しないのはなぜ?

スタッフが失敗をした場合に、「もっと注意しろ」「気を抜くな」「もっと意識しろ!」と言っていませんか?それでは何も変わりません。例えば、マラソン選手に「もっと早く走れ」、水泳選手に「もっと早く泳げ」という指導だけでは成果が出ないことは誰でもわかります。もっと早く走るにはどうすればいいのか、もっと早く泳ぐには何をするのか。それらを教えてあげる、気づかせてあげることが上司の役割です。「もっと注意しろ!」ではなく、具体的に何を変えるかを指示し、何を改善すべきかを指導しなければ指導とはいえないのです。

スタッフの気づき力を高める方法

自分はつい良いところを見せようとしてスタッフを指導してしまう癖がありますが、そこはぐっとこらえて、まず最初にスタッフの話を聞きましょう。失敗したスタッフに「確認したのか?」「なんでできないんだ」「何度も言わせんな」と、自分の気持ちを一番にしてスタッフを責めては成長しません。まずは「失敗の原因は何だと思う?」という質問で、スタッフの気持ちを一番にきくことがスタートです。

例えば、
・メールの誤字脱字が直らない原因は何だと思う?
・メール返信で起承転結になってない原因は何だと思う?
・お客様の質問に答えてない原因は何だと思う?
と失敗の原因を聞き出しましょう。

同じミスを繰り返させない方法

失敗したスタッフを叱ったときに「頑張れ」「徹底しろ」「意識しろ」というだけでは同じミスを繰り返します。その理由は単純で、スタッフ自身は「頑張っているつもり」だし、「徹底しているつもり」だし、「意識しているつもり」からです。では、どうすれば同じミスを繰り返さないようになるのか?それは、原因を聞きだした後に、具体的にどうすればいいのかを一緒に考えることです。

例)
◇メールの誤字脱字が直らない場合
・メールを書いた後に、必ず読み返す
・誤字脱字のチェックツールを使う
・予測変換機能を使う
・誤字補正機能のあるATOKを導入する

それでも、同じミスをしてしまった場合は、また原因を聞き、一緒に解決策を探していきましょう。また、自分の指導に誤りがなかったのかも一緒に確認していきましょう。

取り入れること

  • まずは、スタッフの話を聞く
  • 一緒に具体的にどうすればいいのかを考える